salajevo サラエボ での ある一日

7月26日

ホテルで一緒になったナショナルチーム。大会見に行きたい、、、。

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とりあえず歩けば、どこかにあるやろ。楽観的な私。その裏で旅友が、体育館とか調べて、地図に場所を落としてくれていた。ありがたい。下調べして、、、この能力、スキルが中々あがらない。まあ、いいか。

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早く行ってもやってるかもと、体育館へ。受付のおっちゃんに18時からだよ。と言われる。言葉がつうじないので、他国で獲得したやり方で。

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おっちゃん。サムズアップ👍。

 

とりあえず、街を歩く。ホテルを出てからずっと下を見ながら歩いて来た。なぜかというと、友人がまたもや、調べてくれていた『サラエボのバラ』とよばれるもの。砲弾跡に赤いペンキを塗り込んでいるらしい。最近では、道路の補修もあり減って来ているらしいが、、、。

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今のサラエボは、だいぶ改修が進んでいる。負の遺産として、残しておいたらいいのに、、、と思う部分が少しはあった。

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移った先のホテルの人が街の構成を地図でざっと説明してくれた。ここから、右がオスマン帝国の、左はオーストリアの影響を受けていると。

昨日、確かにculture meeting pointってのがあった。もう一度行く。

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確かに全然違う。オーストリアの影響を受けている地域とオスマン帝国の影響を受けた地域。何度も何度もその場にたって見直した。

遅い昼は、イスラム系のお店でラム肉。

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1つの街に2つの異なる宗教。いや、正確には、3つらしい。サラエボの街を流れるミリャツカ川向こうも違うというし、ボスニアヘルツェゴビナ内には、スルプスカ共和国もある。複雑な国である。

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街を歩き、途中でボスニア紛争時のサラエボを紹介するエキシビションを見に行った。そこでの、写真や映像、、、。多くの市民が亡くなり、今も見つかっていない人がいて、帰りを待つ人たちがいるのが映し出されている。

 

銃弾跡、砲弾跡、残さなくてもいい。ここに住む人々は、まだ心の中に傷を抱え、宗教や民族が複雑に入り混じる毎日を暮らしている。砲撃の跡を見て、より鮮明に思い出すのなら、ない方がいいかもしれない。私たちが、どうこういえる問題ではない。


そんな思いを持って、建物を出ると時間は18時15分。あっ!始まっている!

急いで体育館へ。昼間のおっちゃんが、両手で指差して、行け!と。
ピィー。鳴ってる!やってる!

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見れた!体育館ちっちゃ!U18かな。いたいた。モンテネグロのチーム。朝見た子たち。監督。コーチ。

観客はボスニアの人ばかり。もちろん声援も。ハーフタイムで、モンテネグロ側の前の席で観戦。両チームのナイスプレイに拍手。あくまで、中立を示した。結構びくびくしていた。途中、ハードな接触場面。審判への抗議。日本で見たら、普通の光景も民族の事が終始気になった。しかも、試合も接戦。

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結果はモンテネグロが負けた。この後が良かった。監督やスタッフ同士、笑いながら握手。ボスニアチームが中央に集まって声かけしてると、モンテネグロの監督が、あんたたちも行って来なさい!と送り出す。で、負けたにも拘らず、めちゃくちゃ大きな声で掛け声。笑顔で、楽しみまくってる。

 

なんか、嬉しかった。しかも、帰ろうとしてたら、ボスニアの関係者の女性が、あっちに行きなさい〜と指差す。その後ろからモンテネグロの監督(朝エレベーターで会った人)とコーチ。ナイスゲーム!と言いながらハイタッチ!さらに、さっきのボスニアチームの女性がモンテネグロの監督にも、何かを伝えたらしく、監督、コーチが揃って、私らに、そっちに行きなよ!!と指差し。

おそるおそる行くと、ボスニアオーストリアの男子ナショナルチーム対決が!

すごい興奮。バスケだけじゃなく、民族間の紛争を経て、スポーツの大会が行われていることに、ものすごい嬉しさが込み上がる。

悪い面や悲しい面もある。でも、こんな場面も確実に増えて来ている。
とても、濃い1日を過ごす事ができた。