クロアチアや、ボスニアなどのバルカン半島の国々は、ヨーロッパの火薬庫なんて呼ばれている。
第一次世界大戦は、ボスニアの領有権を欲するオーストリアとセルビア間で始まり、やがては第二次世界大戦へと続いていった。その地が、ここボスニアである。
クロアチアは、1991年にユーゴスラビア社会主義連邦共和国から独立した国。
この時も民族対立により沢山の命が失われ、今も地雷が埋まっている場所があるという。
この山腹にも埋まっているかもしれないという、、、。がれきの跡も、、、。
ボスニア•ヘルツェゴビナ共和国は1992年にユーゴスラビアから独立。しかし、
1993年に、ボスニア•ヘルツェゴビナ紛争が勃発。ボシュニャク人(ムスリム人)、セルビア人(正教徒)、クロアチア人(カトリック)の民族間の紛争があり、そこにアメリカを含むNATO軍が参入し、爆撃が繰り返されていた。私はニュースで見たのを覚えている。民族の紛争とは言え、私にはなかなか理解できない。理解したくても、複雑で誰が正しいとか、そういう次元の話ではない。
ーーーここの地域も、民族や宗教が複雑だし、国によっては見方が違う。言い分も違うし、難しい。
スーダンで働く友人の言葉を、今更ながら実感した。
今も建物に残る銃弾の跡。
ボスニアに入り、道端にお墓や墓標が多く見られた。がれきの山もあった。沢山の人が亡くなっているのが、すぐにわかる。住宅の建物にも無数の銃弾の跡。胸がつまる。
民族の話は控えた方が良い。と、ガイドブックにもあったので、心に留めておいた。はずだったが、スーパーでつい、やってしまった。
その土地の飲み物を。と思い、ボスニアに入って、背丈の低いホップがなっていたことや、ボスニア産も有名ということでビールを購入。裏を見て産地を調べる。サラエボと書いてある。と思い、店員さんに、確認。ボスニア産?と。
も1人の店員さんと、話しながら確認。愛想が悪くなって、クロアチア産。と言われた。思い過ごしかもしれないけど、対応が変わったように感じた。
ボスニアで働いていた友人にメールで話したら、民族の話はしない方がいいよ。ビールの件みたいな事も、雰囲気が悪くなるから気をつけて。と。
ああ、やってしまった。反省。何でも疑問を持って、きいてしまう自分を抑えなければ。気をつけよう。相手の立場を考えよう。
友人が言うには、モスタルは川を境に民族が分かれているそうだ。宿側はムスリムの人が多く、川の向こうはクロアチア系のカトリックの人が多く住んでるよ。多分、歩くとわかる。と。
まだ明るい20時頃に散歩に出た。友人の言葉を理解する。川を渡ったら教会から鐘の音が聞こえてきた。鐘の響きが好きだ。確かに雰囲気も違う。ぶらぶらして、川を渡って戻る。
懐かしいコーランが流れている。私はコーランの音が大好きで、心地が良く感じる。本当だ。見た目は全然わからない。でも、川でしっかりわかれている。
ここには、スタリ•モストという世界遺産がある。紛争時に破壊され、再建されたもの。明日はこれを見にいく。何だか、ドキドキしてしまう。楽しみ!の方ではないドキドキ。ただいま、朝の3時。なかなか寝付けない。この理由は、次回にでも。